患者に優しい木と和紙による病室が完成!

公開日 2005年01月19日

 10月1日,島根大学医学部附属病院において「患者にやさしい木と和紙による病室」が完成し公開された。 これは,本機構の萌芽研究部門「医療・福祉施設の居住性向上に関する試験研究プロジェクト」によるもので,地元の木材や和紙などの自然素材で病室内を改装し,居住性の改善をはかるとともに,その効果をさまざまな手法で評価する取り組みである。
 改装されたのは医学部附属病院の4階西病棟放射線管理区域内の病室で,無機質系の内装だった部屋は,稲藁を原料としてラベンダー, 紅花,ウコンなどを添加した和紙やスギ板の腰壁板が施された。改装に使われた素材はいずれも地元産の素材で, 地場産業の振興に貢献できると期待される。
 これから学生被検者を対象として,脈拍,血圧,体温,手掌発汗(精神性発汗)や生理的検診値の変動などを調査し, 改装による居住性の向上について明らかにしていく予定である。

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写真:改装された病室