「汽水域重点プロジェクト」生態系モニタリングチーム 公開セミナー・討論会を開催

公開日 2005年01月19日

060115kisui1.jpg

 本機構の重点研究部門「汽水域の自然・環境再生研究拠点形成プロジェクト」主催の公開セミナー・討論会を、1月15日(日)に松江テルサで開催しました。このセミナーは,宍道湖・中海の再生と賢明な利用を、地域住民の方々と一緒に考えようと、汽水域重点研究プロジェクトを構成する「生態系モニタリングチーム」が中心となり開催したもので、約70名が参加しました。
   第1部は「汽水域環境のモニタリング手法の確立に向けて」と題した公開セミナーで、人工衛星からの汽水環境モニタリングの方法、水中ビデオを用いたリアルタイムの水中動態長期観察システムの開発、あるいは二枚貝から汽水域の近過去の環境情報を読み取る方法など、汽水域の環境モニタリング手法に関する8つの最新の研究成果が紹介されました。 (なお、当日の講演要旨については、こちら)続く第2部は「みんなで語ろう!宍道湖・中海の賢明な利用-市民と大学の協働に向けて-」と題した討論会で、始めに汽水域重点プロジェクトを構成するほかの4つのチームの研究内容をそれぞれのリーダーに簡単に紹介してもらい(1階のアトリウムシャラで,ポスター展示も行いました)、その後討論に入りました。この討論会は、汽水域重点プロジェクトへの市民の期待や要望を汲み取ろうという主旨で企画したものだったのですが、期待していたほどには市民からの反応がありませんでした。しかし、集計したアンケート用紙には、「大規模な取組みで驚いた」「自分たちの手で大切な自然を守っていきたい」「県境や産学官・民間を越えた研究拠点を形成してほしい」などの感想が寄せられ、プロジェクトの成果の一部が確かに市民の目に届けられたと確信しました。    (プロジェクトリーダー:國井秀伸)

060115kisui2.jpg
最新の研究成果に聞き入る参加者たち

060115kisui3.jpg
参加者からの質問に答えるプロジェクトメンバー