第1回島根大学サイエンスデリバリーを開催!

公開日 2006年01月30日

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 本機構が取り組む最先端の研究を「おもしろい!楽しい!分かりやすい!」を目指し,地域の方々に紹介するとともに, 学び合う寺子屋風セミナー「島根大学サンエスデリバリー」の第1回が,6月23日(金),松江市天神町の島根大学白潟サロンで開催された。
 本セミナーは,今年度4回の開催を予定しており,重点研究部門と萌芽研究部門の計8プロジェクトを順番に2つずつ紹介していくものである。今回は,重点研究部門の 「汽水域の自然・環境再生研究拠点形成プロジェクト」(以下,汽水域重点プロジェクト)と「S-ナノテクプロジェクト」が紹介された。
 はじめに紹介されたのは、汽水域重点プロジェクトで、國井秀伸汽水域研究センター長は,汽水域での水草の重要性や湖岸開発への取り組みなどを紹介、 その後、宍道湖・中海の現状を説明した上で、自然再生へ向けた参加者との意見交換を行った。 昨年,宍道湖・中海がラムサール条約に登録されたこともあり汽水域に対する関心は大変高く、参加者からは多くの意見・質問が出された。
 次のS-ナノテクプロジェクトでは、廣光一郎総合理工学部教授が、プロジェクトが取り組む、 酸化亜鉛や超伝導体などの4つの分野について身近にある白色照明や太陽電池などを例に挙げ、分かりやすく紹介した。 ナノテクノロジーという、10億分の1メートルの非常に小さな領域でのものづくりの話に参加者たちは興味深く耳を傾けていた。
 また、セミナー後には参加者が各講師に直接,質問や意見を述べる姿や,質疑応答の時間がもっとほしかったなどの意見が寄せられるなど、参加者の積極的な姿勢が見られた。 今回のセミナーは、本機構の活動を地域の方々に知っていただくことができたと同時に市民との交流も深めることができ、良い機会となった。今後の活動においても、さらにこの輪が広がることを期待したい。

 写真:汽水域の現状について説明する國井秀伸汽水域研究センター長  
*詳しい当日の様子はこちら
 次回の開催は、7月9日(日)詳しくはこちら(PDF)