S-ナノテクプロジェクト 平成18年度研究成果報告会を開催しました

公開日 2006年01月30日

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 本機構の重点研究部門「S-ナノテクプロジェクト」の平成18年度研究成果報告会が3月8日(木)、本学松江キャンパスで開催された。  この報告会は、プロジェクトの本格的な始動から2年、医学への応用、製品開発、更には新たな物質の発見など、当初予定していた以上の広がりを見せてきている本プロジェクトの研究活動を広く紹介しようと開催されたものである。
 報告会は、「酸化亜鉛」「新規チタン酸バリウム」「超伝導薄膜」「熱電変換材料」の4部構成で行われ、地域産業でも利用可能な低コストで簡易なナノテク技術を目指した取り組みが多数報告された。
 このうち、従来の窒化ガリウム(GaN)に代わる安価な青色発光材料、透明導電膜材料として有望な酸化亜鉛(ZnO)研究では、蛍光灯に代わる次世代照明装置の開発につながるZnOナノ粒子を使った青色発光素子や白色面発光デバイスの開発に成功したこと、 さらに,産学官連携により、発光デバイスの量産に用いられる酸化亜鉛用のMOCVD装置の開発を行い、今年2月から稼動を開始していることを報告した。
 当日は、企業関係者を中心に約80名の参加があり、実用化に向けた質問も上がるなど、本プロジェクトの研究成果に対する関心の高さが窺われた。