島大サイエンスカフェ「健康機能性遺伝子組換え米・・・医療への貢献」を開催しました。

公開日 2007年01月31日

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 6月30日(土)第13回島大サイエンスカフェ「健康機能性遺伝子組み換え米の開発・・・医療への貢献」が本学生物資源科学部1号館101教室で開催され、約40名が参加した。 講師の高岩文雄博士(農業生物資源研究所・遺伝子組換え作物開発センター・センター長)は、生活習慣病やアレルギーなどを緩和する遺伝子組換えイネの開発について紹介した。
 日本人の主食であるお米を食べることでスギ花粉症の緩和につながることから「花粉症緩和米」とよばれる遺伝子組換え米については、その有効性と安全性が隔離圃場試験とマウス臨床試験によって実証されているが、 ヒト試験の実施に厚生労働省が難色を示しているため実際に私達の口に入るまでにはまだ時間がかかりそうとの説明に、参加者からは研究の早期進展・実用化を望む声があがっていた。

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 また、講演に先立ち、希望者を対象にした学内ミニ見学会も催され、案内役の板村裕之健康長寿プロジェクトリーダー(生物資源科学部教授)が、 “みのりの小道”のブルーベリーや、普段見ることのできない建物の高層階からの圃場や市街の様子について説明を行い、参加者に好評を博した。

【写真上:遺伝子組換えイネの開発の説明に聞き入る参加者たち】
【写真下:学内ミニ見学会で“みのりの小道”を見学する参加者たち】