島大サイエンスカフェ「果物よもやま話」を開催しました。

公開日 2007年01月31日

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 7月31日(火)、島大サイエンスカフェ「果物よもやま話」(主催:健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト)が、本学の大学会館で開催され、約30名が参加した。
 今回は、果物の形と味、そして機能性上の問題など、幅広い果物のよもやま話が板村裕之生物資源科学部教授から披露された。
 はじめに、同教授は、果物に抗酸化作用、血圧の上昇を防ぐ作用、がん予防などの機能性があることを説明。 また、50~60歳代の過半数が、ほぼ毎日果物を食べていることが世界一の長寿国となった自慢できる食習慣のひとつである一方、若い世代では果物の摂取量が少ないことを挙げ、もっと積極的に摂取してほしいと話した。

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 後半では、果物の形について、子房が花弁の上につくタイプのミカンでは花梗とがく片が同じ位置につくが、下につくタイプのリンゴでは反対側につくことを説明。 果物の性質である、自家和合性・自家不和合性・交配不和合性と、果物栽培のため苗を購入する際の注意点の説明があった。参加者からは、自宅の果物栽培の疑問や悩みの発言があり、同教授は丁寧にアドバイスを行った。
 また、この他に、クイズ形式で果物(りんごとすもも)の部位別の甘み食べ比べや糖度測定の体験があり、参加者は充実した時間を過ごした。


【写真上:みかんを片手に果物の形について説明する板村裕之生物資源科学部教授】
【写真下:りんごとすももの部位別の甘み食べ比べに挑戦する参加者たち】

  • 自家和合性  ・・・自分の花粉で受精する。ブドウ、モモなど。
  • 自家不和合性・・・自分の花粉で受精しない。購入の際は、違う品種を2本購入の必要あり。リンゴ、ナシなど。
  • 交配不和合性・・・異品種の花粉をかけても受精しない。甘果オウトウ、スモモ、リンゴなどの一部品種。