循環・環境技術セミナー「循環型社会における水資源の再利用と汽水域の自然・環境再生研究」を開催しました。

公開日 2007年01月31日

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 8月7日(火)、循環・環境技術セミナー「循環型社会における水資源の再利用と汽水域の自然・環境再生研究」が、松江市のテクノアークしまねで開催された。 環境意識の高まりから本セミナーへの関心は高く、約100名が参加した。
 セミナーでは、はじめに、水再利用研究において国際的に著名で、2001年に水のノーベル賞とも呼ばれるストックホルム水賞を受賞された浅野孝氏(カリフォルニア大学デービィス校名誉教授)が「持続可能な水資源としての排水再利用」と題して、 米国カリフォルニア州の水質問題や水の循環再利用などを披露した。
 続いて、本機構の汽水域の自然・環境再生研究拠点形成プロジェクトから、「中海本庄水域における人為的環境変化に対する底質・水質環境モニタリング」、 「資源循環型高度水処理技術―高機能リン吸着材を用いた除去・回収・再資源化システム―」、「中海・宍道湖「ヘドロ」層の特徴とその利用」、「土地管理の粗放化が汚濁負荷物質の流出に及ぼす影響評価と面源負荷の削減提案」、 「中海の自然再生を目指して」の5つの研究発表が行われた。
 海外の水利用から、中海・宍道湖の水質調査結果、また、リン回収再資源化システムの開発など、基礎的なことから実用的なことまで、幅広い水環境の研究発表があり、参加者は興味深げに聞き入っていた。

【写真:カリフォルニア州を中心に米国の水利用について講演する浅野氏】