総合理工学部 藤田恭久准教授「Microsoft Innovation Award 2007」ナノテク・材料部門賞を受賞 -研究成果名「次世代紫外線発光材料:酸化亜鉛薄膜・ナノ粒子とその製造技術」-

公開日 2007年01月31日

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左から本田学長、藤田准教授、高安副学長
(受賞報告において)

 9月12~14日に、東京国際フォーラムで開催された「イノベーションジャパン2007-大学見本市-」において、 本学プロジェクト研究推進機構「S-ナノテクプロジェクト」の藤田恭久総合理工学部准教授が、「Microsoft Innovation Award 2007」のナノテク・材料部門賞を受賞した。  本アワードは、マイクロソフト社が研究・教育機関、起業家・ベンチャー企業のアイディアから商業部ベース化の実現、グローバルビジネス展開への支援を目的に、優秀な研究やソリューションに対して表彰を行うものである。 同准教授は、このうちの大学出展者部門のナノテク・材料部門賞を受賞した。
 同准教授の取り組みは、次世代照明用発光ダイオード(以下、LED)の量産装置として期待される「酸化亜鉛薄膜用MOCVD装置*1」と、蛍光灯より安価で高輝度なパネル型発光素子や癌検診に低毒性の蛍光標識として使用できる酸化亜鉛ナノ粒子生成の独自技術の開発を行ったというものである。 酸化亜鉛薄膜用MOCVD装置本体および周辺装置は、既に共同研究企業による事業化が進展している。 これらの成果は、近い将来大きな市場が見込めるだけでなく、環境問題や医療分野への貢献が期待できるものである。

*1 LED材料として酸化亜鉛は、既存の窒化ガリウムを凌駕する特性を持ち、新材料として注目されている。酸化亜鉛単結晶薄膜の本格的な量産装置の開発は、世界初となった。

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イノベーションジャパン2007の
会場において 藤田准教授

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受賞トロフィー