島大サイエンスカフェ「漬物の科学」を開催しました。

公開日 2007年01月31日

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 9月7日(金)、島大サイエンスカフェ「漬物の科学」が松江市城東公民館で開催され、約50人が参加した。 今回は、秋吉英雄生物資源科学部准教授を講師に迎え、日本古来の食べ物である「漬物」を「日本の伝統的な食生活」、「漬物の種類」、「漬物の効用」、「未来の漬物」の項目に分けて科学的なデータと共に紹介した。
 はじめに同准教授は、漬物とは、「新鮮なものを新鮮さを保ったままで、生(なま)以上においしく食べるもの」と紹介し、日本には600種類を超える漬物があるといわれており、野菜・果物・海産物・動物肉など全ての食材を漬物にする技術を持っていることを説明した。 そして、漬物の主材料となる野菜や果物には、制ガン作用、成人病予防、アレルギー予防などの効果が期待される食物繊維・ビタミン・有機酸が含まれ、これらは生と漬物では含まれる成分量が大きく変わり、食材によっては漬物にすることによって、生に比べ約3倍になるものがあることを説明した。
 最後には、未来の漬物と題して安全性・機能性(新規機能性食品)、おいしさを備えた、漬物構想も披露され、参加者は、これまで何気なく食べていた漬物の奥の深さに感心していた。

【写真:日本古来の食べ物「漬物」の話に聞き入る参加者たち】