プロジェクト研究推進機構の第1期重点研究プロジェクトの研究成果は現在，宍道湖・中海エリアの都市エリア産学官連携事業，島根大学プロジェクト研究推進機構の重点研究部門「S-匠ナノメディシンプロジェクト」，特定研究部門「たたら製鉄におけるナノテクノロジーの結晶学的解明」，萌芽研究部門「チタン酸化物系新熱電変換材料の実用化基礎研究」などへ発展しています。
　この度，２月１７～１９日に東京ビックサイトで開催された世界最大のナノテク展示会「nano tech 2010 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」にこれらのプロジェクトが合同で出展しました。 また，「S-匠ナノメディシンプロジェクト」は併催の展示会である「ナノバイオExpo2010」にも単独出展しました。 　
　これらの展示会は，ナノテクテクノロジーやナノバイオ関係のビジネスの発展を目指して開催された国際展示会で，国内外から多数の企業・団体が出展，42,381名が来場し，会場は熱気に満ちていました。
　島根大学の特徴である簡易な技術で作成できる安価で環境に易しい実用的なナノテクノロジー材料は新エネルギー，省エネルギー，環境浄化などに応用できる環境技術に人気が集まりました。また，これらの材料を使った「S-匠ナノメディシンプロジェクト」における安全な蛍光標識剤やナタデココの歯科応用，アルツハイマーの検診を目指す近赤外蛍光体などの独自な技術が注目を集めました。 今回の出展は島根大学のナノテクシーズを多くの企業にアピールできたことに加え，出展者として参加した若手研究者や学生が社会のニーズを肌で感じることができるなど，人材育成面でも大変有意義なものとなりました。

nano　tech２０１０　展示

ナノバイオExpo２０１０　展示