アグリビジネス創出フェア2012に出展

公開日 2012年02月14日

島根大学プロジェクト研究推進機構では、「崩芽研究部門」研究プロジェクト「低カリウムメロンの安定生産と医療施設での利用」(医学部附属病院:川口喜美子 栄養治療室 室長、生物資源科学部:浅尾俊樹 教授(代表)・
上野 誠 准教授、産学連携センター:丹生晃隆 准教授、東京農工大学:伴 琢也 准教授)の活動の一環として、平成24年11月14日〜16日まで、東京ビッグサイトで開催された「アグリビジネス創出フェア2012」に出展しました。

「腎臓病患者も家族と一緒に食べられる『低カリウムメロン』〜病院食や贈答用としての生産に向けて〜」をテーマに出展を行い、11月14日には、浅尾教授による研究・技術プレゼンテーションも行いました。

今回の展示会での一番のポイントは、一般の来場者向けに、低カリウムメロンと高カリウムメロン(通常のメロンよりもカリウム含量を2割増したもの)の試食提供を行ったことです。冷蔵のメロンを本庄農場から事前に送付し、開場前に準備を行いました。

試食をした方々からは、「低カリウムメロンの方が甘くて美味しい」、「甘さがはっきりしている」、「ピリピリ感や苦味が無くて食べやすい」というコメントもあり、全般として、低カリウムメロンの方が好評でした。また、「言われなければ違いは分からない」、「やっぱり普通のメロンの方が良い」といったコメントもありました。3日間に渡って、約300名の方々に実際に食べていただき、様々なコメントをいただくことができました。

低カリウムメロン生産の意義についても、来場者からは、「透析を受けられている患者さんにとってメロンはなかなか食べられない。早く販売して欲しい」、「メロンは、日常的に食べるものではないかもしれないが、季節を感じられる、みずみずしい果物を食べることは、患者さんの喜びに繋がる。研究を頑張って欲しい」といった応援の言葉もいただきました。 本研究プロジェクトでは、低カリウムメロンの生産と産学連携による実用化に向けて、今後も精力的に活動を続けて参ります。