オープンデータ活用地方自治体セミナーin松江を開催しました

公開日 2015年02月14日

 Ruby・OSSプロジェクトセンターではオープンデータを活用した取組に関する研究と併行して、先行事例を紹介するセミナーを開催しています。今回は10月9日(金)に横浜市の担当者をお招きしてセミナーを開催しました。横浜市は全国に先駆けてオープンデータの活用が広がっており、若者の力で市の課題の見える化や解決に向けたアプリケーションの開発などを行う、アイデアソン・ハッカソンが開催されています。本セミナーにはそれらの取組を推進されている担当者のお二人に講師としてお越しいただきました。
 まず横浜市政策局の長谷川孝政策調整担当理事から、横浜市でのオープンデータの推進に関する国の政策の枠組みや横浜市のオープンデータ活用事例の紹介があり、これが新たな価値を創発して地域活性化を実現する「オープンイノベーション・プロジェクト」として位置づけられていること、そして横浜市では「市民主導」、「協働・共創」により、市民団体によるウェブサービスなどが産み出されており、このことがオープンデータの活用においても多様な主体の対話や参加を生み出していることなどが紹介されました。次に横浜市金沢区地域振興課の石塚清香さんから、金沢区のオープンデータを活用した子育てポータルサイト「かなざわ育なび.net」の紹介や、その後の区をあげたオープンデータ推進の取組みによってオープンデータの活用が区民価値の向上に繋がっていることなどが紹介されました。
 会場の島根大学法文学部多目的室には自治体関係者、地元IT産業関係者、島根大学学生・院生など45名の参加者が集まり、実際に島根県でオープンデータ活用を進めていく際の課題についての質疑も行われました。島根大学もちょうど地方創生推進事業(COC+)に採択されたこともあり、オープンデータ活用に止まらず、またこれを進めていくためにも、地域のみなさんとの「協働・共創」がさらに求められていくことが確認できたセミナーでした。
 Ruby・OSSプロジェクトセンターでは、今後もそれぞれの地域がオープンデータを含めた様々なデータを活用して地域の特徴を客観的に認識し、町づくりや今後の発展性を見据えていくためのセミナーを開催する予定です。

■横浜市政策局の長谷川 孝政 政策調整担当理事の報告
「オープン・イノベーション 横浜の挑戦!」


横浜市金沢区地域振興課の石塚清香さんの報告
「温もりのあるICT活用を目指して 金沢地区の挑戦!」