古代出雲プロジェクトセンター講演会「考古学からみた朝鮮半島と古代出雲の逢着」を開催しました

公開日 2015年02月14日

 本学のCOC事業の一環として、古代出雲プロジェクトセンターによる講演会「考古学からみた朝鮮半島と古代出雲の逢着」を、平成28年1月30日(土)午後、島根大学 大学ホールにて開催しました。
 韓国釜山大学校考古学科の申敬澈教授を迎えて『考古学から探る加耶と古代出雲』をテーマに講演していただく予定でしたが、申教授が講演会直前にご家庭のご都合により来日できなくなったため、古代出雲プロジェクトセンター研究員の平郡達哉准教授(島根大学法文学部)が代理発表を行いました。大橋泰夫センター長による挨拶の後の代理発表では、弥生時代から古墳時代への転換期に山陰の出雲と朝鮮半島南部の加耶の間には深い人的交流があり、加耶で出土した日常生活用あるいは副葬用の土器に出雲の土器の特徴がみられることから、加耶の成立に古代出雲の人々が関与していたという内容をお話しました。
 代理発表の後には、島根県で活動されている考古学研究者の先生方から講演の内容の理解を深めるのに有益なコメントを頂きました。  当日は約120名の参加者があり、参加された方を対象としたアンケートでは「出雲と朝鮮半島の間で人の交流があるということが分かり、興味深かった」「今後も交流に関する講演を聞きたい」などのご意見を頂きました。  
 講演会にご参加・ご協力いただいた方々に心から感謝いたします。

(講演会の様子)