島根大学ヒッグス・初期宇宙プロジェクトセンター講演会のご案内【1/25】

公開日 2018年12月26日

 下記のとおり、島根大学ヒッグス・初期宇宙プロジェクトセンター講演会を開催します。
 今回は、講師に高エネルギー加速器研究機構の吉岡 正和 名誉教授(東北大・岩手大・岩手県立大・客員教授)をお招きし、「宇宙誕生の謎に迫る壮大な実験計画 国際リニアコライダーILCとニュートリノ実験」をテーマにお話しいただきます。
 入場無料・申込み不要ですので、お気軽にお誘い合わせの上、是非ご参加ください。
 
【概要】
日時:2019年1月25日(金)16:15~17:30頃
場所:島根大学教育学部棟2階20番教室
講演者:吉岡 正和 KEK名誉教授(東北大・岩手大・岩手県立大・客員教授)
主催:島根大学ヒッグス・初期宇宙プロジェクトセンター

【講演趣旨】
宇宙の歴史や姿についての理解はこの100年あまりで随分と進み、今私たちはその誕生が138億年前であったことや、現在も宇宙は膨張し続けていることなどを知っています。しかし、それはまだ今でもアイザック・ニュートンの有名なことば 「私はただ、真理という大海の砂浜で小石を拾っている子供のようなものだ。」とそれほど変わっていないのです。何故ならば知識が増え理解が進むと、私たちが如何に知らないことが多いかということも、また分かってくるからです。現代の私たちが宇宙をよりよく理解するための実験的アプローチの手法は沢山あり、多くの研究者が様々な手法を考えて挑戦しています。今その中で熱い視線をあびているのが、国際リニアコライダーILCという壮大な加速器による研究と、ニュートリノ研究です。ニュートリノ実験は主に日本、欧米、中国を中心としたグループが世界3か所でそれぞれ異なる手法で研究計画を進めています。そのうち日本はJ-PARCという茨城県東海村にある加速器でニュートリノを作り、ほぼ西方300kmの岐阜県神岡にある装置に向けて発射しています( 長規線 ニュートリノ振動実験)。実はその延長線上に隠岐の島や韓国があり、神岡よりさらに距離を伸ばして観測しようという計画も考えられています。今日はILCやニュートリノ実験についてできるだけ優しく解説し、それらを身近なものとして感じていただくことを目的としてお話しします。

島根大学ヒッグス・初期宇宙プロジェクトセンター講演会(2MB)
島根大学ヒッグス・初期宇宙プロジェクトセンター講演会
【お問い合わせ先】 haba.lab.koenkai@gmail.com
島根大学ヒッグス・初期宇宙プロジェクトセンター 山田 敏史