公開セミナー「宍道湖・中海の水質評価と住民参加」開催

公開日 2005年01月19日

 宍道湖・中海の水環境と住民参加による環境保全」と題した公開セミナーを、11月20日(日)に松江市総合文化センターで開催しました。 このセミナーは島根大学の重点プロジェクトのひとつである「汽水域の自然・環境再生研究拠点形成プロジェクト」(略称は「汽水域重点プロジェクト」)を構成する「水環境評価と地域連携チーム」が主催したもので、日曜日の午後,そしてセミナーに参加するには惜しいような好天にもかかわらず 、宍道湖・中海がラムサール条約の登録湿地になった直後の開催ということもあり、当日は80名を越える参加者があり、 多くの質疑応答が交わされました。

kisuisemina1.jpg

セミナーはチームリーダーの相崎守弘教授の司会進行で進められ、「宍道湖・中海流域環境データベースの構築と住民参加」と題した第1部、そして「宍道湖・中海の水質保全」と題した第2部で、それぞれ3つの研究発表がありました(当日の発表の詳しい内容についてはこちらをご参照下さい)。 今回のセミナーの特徴は、チームが「地域連携」あるいは「住民参加」を重要な研究テーマのひとつとしていることから、外部のNPOや研究機関から4名のコメンテーターを招き、研究発表に対する意見を求めたことにあります。宍道湖・中海では、自然再生が急務となっていますが、そのためには大学での研究成果はもちろんのこと、行政の的確な判断、そして何よりも住民が主体となったモニタリングや保全活動が欠かせません。

kisuisemina2.jpg

 わずか3時間という限られた時間内での盛りだくさんの内容だったため、討論の最後は時間切れの形となりましたが、来年1月15日には「生態系モニタリングチーム」主催の公開セミナーが予定されていますので、今回のセミナーでの熱い議論が引き継げるのではないかと期待しているところです。 (汽水域重点プロジェクトリーダー 國井秀伸)

上写真:セミナー参加者たち
下写真:講演される作野広和助教授