島根大学発ベンチャー企業「アルプロン製薬株式会社」設立

公開日 2005年01月19日

 12月2日(金)、法人化後では初めての島根大学発のベンチャー企業「アルプロン製薬株式会社」が設立した。 同社は、β(ベータ)グルカン※1を高純度で抽出する技術を本機構の「健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト」のβグルカン研究チームと共同で開発した株式会社アルプロン(東京都)などが、健康食品としてβグルカンを製造する会社として設立した。
 研究チームとアルプロンは平成15年から島根県や経済産業省の補助金を受けながら共同研究を開始、同年10月にはβグルカンを化学薬品を使用せずパン酵母からタンパク質や脂質を除去し抽出する技術を開発した。この技術により抽出されたβグルカンは現在,世界最高純度の93.5%で、従来の60~70%を大きく上回るものである。  本社は島根県斐川町神水の斐川西工業団地に置き、アルプロンの坂本宏允会長が社長に就任した。
※1 βグルカン・・・アガリスクなどのきのこ類に多く含まれる多糖類。免疫活性作用などがあるとされる。医療品や健康食品などに使われている。

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着色した既存市販グルカン

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還元状態で高純化した純白の
βグルカン(ピュアホワイト)