島根大学・寧夏大学共同研究所落成記念式典及び国際シンポジウム開催!

公開日 2005年01月19日

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 12月10、11日の両日、島根大学・中国寧夏大学国際共同研究所落成記念式典及び国際シンポジウムが松江市のくにびきメッセ国際会議場で開催された。
 島根大学と寧夏大学は昨年3月に中国寧夏大学・日本島根大学国際共同研究所を開設し、寧夏大学既存の建物において業務を開始、そして今秋、同大学内に新たに研究所棟が完成した。 今回の式典及び国際シンポジウムはこれを記念したもので、日中韓の大学教授や研究者を招き2日間の日程で行われた。
 記念式典において本田雄一島根大学長は「学術交流で大きな成果を挙げるにとどまらず、日本と中国の友好協力関係の発展、また、アジア地域の平和と発展貢献することを願う。」と述べ、また李星寧夏大学副学長も「共に協力し研究レベルの高い研究所にしていきたい」と期待を表した。
 この後行われた、シンポジウム「東アジアにおける社会発展と環境のあり方を考える」は7部で構成され、中国で進められている環境改善と経済開発の諸政策、日本と韓国の高度経済成長期の農村開発政策及びその後の結果を比較検討し、三国における今後のあるべき姿について各研究者が講演を行った。 このうち、第6部「格差問題をいかに解決すべきか(政策提起と総合討論)」では、一般参加者から「日本・中国・韓国の各国はこれまで過疎化を防ぐためにどのよう政策をおこなってきたのか、また行われた政策の中で成果のあったものはどんなものか」 「これからどのように自然環境とかかわっていけばいいのか」などの質問があり、各研究者らと活発な討論を繰り広げた。
 また、(財)日本総合研究所理事長・(株)三井物産戦略研究所所長の寺島実郎氏による記念講演「2006年に世界の潮流と日本」も行われ、貴重な講演に参加者は熱心に聞き入っていた。

写真:第6部「格差問題をいかに解決すべきか(政策提起と総合討論)」の様子