~サイエンスカフェ~ くらしに身近な先端医療 コーヒーを片手に医療を語りませんか開催!

公開日 2005年01月19日

 

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 島根大学重点研究プロジェクトのひとつである「健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト」主催、NPO法人くらしとバイオプラザ21共催の「~サイエンスカフェ~くらしに身近な先端医療 コーヒーを片手に医療を語りませんか」という新しい形式での公開講座が12月13日(火)くにびきメッセで開催された。
 サイエンスカフェは平成16年度版科学技術白書(文部科学省)の中で科学技術にたいする理解増進活動のひとつとされ、これをきっかけに日本でも注目されているが、山陰地方では初めての試みである。
 研究者と市民が直接対話するサイエンスカフェは、気軽に意見交換ができ、研究者側からは市民の科学技術に対する疑問や不安を認識し解消する一つの手段になる。
 当日は今冬一番の寒さと積雪という悪天候の中、コーヒー・クッキーをなどを飲食しながらリラックスした雰囲気の中で開催された。
 内尾教授は、スポーツ外傷の一般的な話のあと、スポーツなどで骨折した部位の接合に従来使われていた金属スクリューでは、再手術が必要であること、生体の中で消化吸収されるため再手術が必要でないとされる吸収ピンでも数年も生体に吸収されず再手術が必要であった事例を紹介し、同教授チームが開発した自骨を手術室で10分程度で加工し骨折接合に使う骨スクリューという世界初の新技術を紹介した。
 参加者からは「専門の研究者の方の話が聞けてよかった」「話が分かりやすくて為になった」「次回も参加したい」などの意見が出された反面「もっと宣伝してほしい」などの意見もだされた。

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内尾教授の講演を熱心に聞く参加者

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NPO法人くらしとバイオプラザ21専務理事
真山武志氏の紙芝居風イラストを使った話