第2回島根大学サイエンスデリバリー(健康長寿PJ&医療・福祉施設PJ)を開催しました。

公開日 2006年01月30日

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 7月9日(日)、出雲市民会館において「第2回島根大学サイエンスデリバリー」が開催された。本機構が取り組む最先端の研究を地域の方々に紹介すると共に学び合う寺子屋風セミナーも 2回目を迎え、今回は重点研究部門「健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト」(以下、健康長寿プロジェクト)と 萌芽研究部門「医療・福祉施設の居住性向上のための試験研究プロジェクト」(以下、医療・福祉プロジェクト)を話題とし、開催した。  健康にまつわる研究を幅広く行っている健康長寿プロジェクトでは、代表して骨折の治療にかかわるテーラーメイドの骨スクリューや緑茶カテキンの認知症予防効果の研究結果について発表。このうちテーラーメイドの骨スクリュー技術では、医療関係の技術開発は日本では非常に珍しいこと、また実用化にすでに取り組んでおり、これからの将来期待できると発表した。

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 医療・福祉施設プロジェクトでは、プロジェクトで実験的に改装した病室と改装していない無機質な病室の人体に与える影響について、室内環境・体温・快適感や交感神経などを対象にした実験結果を紹介。寒冷気において、改装された病室では、体温・皮膚恩を低下させず温熱的に快適にするが、循環系と交感神経系に大きな影響は見られなかったと発表した。   セミナーは、研究の苦労話や時折笑い声が上がるなど、終始和やかに行われ、好評のうちに終了した。

写真上:健康にまつわる幅広い研究成果について発表する、板村裕之生物資源科学部教授
写真下:改装前と改装後の病室が与える人体の影響について発表する,紫藤治医学部教授