図録および講演集「絵図の世界-出雲国・隠岐国・桑原文庫の世界」を刊行しました

公開日 2006年01月30日

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 昨年秋(平成17年11月21日~12月2日)に島根大学附属図書館にて開催された絵図展「絵図の世界―出雲国・隠岐国・桑原文庫の世界」の図録および講演集がこの度刊行された。
 本書には,昨年秋の絵図展で初公開された本学所蔵の絵図「出雲十郡村附絵図」、「松江末次本町絵図」など18点が詳細な解説つきオールカラーで収録されている。また、重要な絵図では、古文書の字体が分かるように解読をつけ、景観変化が著しい松江周辺の絵図では、現代版絵図もあわせて収録し、現代の景観との比較を可能としている。
 本書は、身近な地域がどのように変化して来たのかを捉えることができ、今後、小中学校での総合学習の時間や生涯学習での教材として、また、松江などでの文化遺産の見直しや観光を中心としたまちづくりへの活用が期待できる。
 収録された絵図の多数は、本機構の萌芽研究部門「島根県における歴史遺産の景観復原に関する学際的研究」の研究成果であり、絵図展に引き続きこれまでの研究成果を地域に還元するものとなった。