島大サイエンスカフェ「骨粗鬆症と診断されたら」を開催!

公開日 2006年01月30日

 飲み物を片手に研究者と市民が科学技術の話題について質問し話し合うという双方向のコミュニケーションを目指した公開セミナー「島大サイエンスカフェ」(主催:健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト)が8月24日(木)、松江市において開催された。
 今回は島根大学医学部第一内科の山口徹助教授を講師に迎え「骨粗鬆症」をテーマに講演と意見交換を行った。  まず、はじめに「骨粗鬆症と診断されたら」と題した講演が行われ、骨粗鬆症とは何か、またその現状や生活への影響などの説明を行った。同助教授は、骨粗鬆症は男女比1:9で圧倒的に女性に多く発生し、骨の密度と骨の質の両方が低下すること、ねたきりとなる原因の2番目は骨粗鬆症による骨折であり、その予防が高齢者のQOL(生活の質)向上に重要であると説明。また現在、統計学的に有用性が証明された骨粗鬆症治療薬(エビスタ、ボナロン、ベネットなど)が市販されており、骨粗鬆症は不可逆性の老化現象ではなく、骨折予防が期待できる疾患になっていると訴えた。9月には、1週に1回だけ服用すればよいという薬もでるという新情報も披露された。島大医学部では最新の測定装置で骨密度を正確に測定できることや、セカンドオピニオンも受け付けるなどの紹介もなされた。
 後半では、一般参加者との意見交換が行われ、参加者の疑問や悩みに同助教授が親身になって答えたり、参加者同士の交流も行われたりするなど、終始リラックスした雰囲気の中、意見交換が行われた。

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リラックスした雰囲気の中,意見交換が行われました
(写真中央:山口徹医学部助教授)