島大サイエンスカフェ「マリー・アントワネットは一晩で白髪になった?」を開催しました。 

公開日 2006年01月30日

 コーヒーを片手に科学技術の話題について気軽に話し合う公開セミナー、島大サイエンスカフェ(H18年度第2回)「マリー・アントワネットは一晩で白髪になった?」(主催:健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト)が9月27日(水)、松江市内において開催された。
 今回は、「人は強いストレスにさらされると一晩で白髪になる」、「白髪の人は禿げない」、「コンブやワカメは髪の毛を黒くする」などの髪にまつわる様々な俗説や疑問を題材に、髪の毛のでき方や再生のしくみ、脱毛症や白髪の原因などについて解説・質疑応答を行った。
 講師の松崎貴生物資源科学部助教授は、「ストレスによって一晩で白髪に変わる?」という疑問に、毛色はメラニンの取り込みによるもので、毛髪は死細胞のため酵素によってメラニンが分解されることはなく、ストレスに弱い黒髪だけが抜け落ち、白髪だけが残ったのではないかとの見解を示した。また、髪の毛の寿命は2~7年であり、毛周期とよばれる成長サイクルを繰り返していることや円形脱毛症、遺伝等にも触れた。
 質疑応答では、時間を大幅にオーバーするほど質問が相次ぎ、内容の濃いセミナーとなった。

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「髪」をキーワードに様々な疑問質問に答えた松崎貴生物資源科学部助教授