島大サイエンスカフェ「中海の中心で薬用人参を食す」を開催しました。

公開日 2007年01月31日

070413cafe.jpg

4月13日(金)、島大サイエンスカフェ「中海の中心で薬用人参を食す」(主催:健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト)が、大根島(島根県松江市)の由志園において開催された。 会場となった大根島は、今回のサイエンスカフェのキーワードである「薬用人参」の日本三大産地の一つで、参加者は、薬用人参の料理を食べたり、栽培地の見学を行い、滋養強壮などの漢方薬だけでなく、現在、機能性食品として注目を集めている薬用人参への理解を深めた。
 はじめに、今回の講師である松本真悟生物資源教育研究センター准教授から、大根島は火山島で、ミネラルなどの豊富な栄養素を多く含んだ火山灰が降り積もったことから、薬用人参の栽培地として適していること、現在、栽培の至難さなどから後継者不足が問題となっており生産が減少していることを説明した。 また、土壌肥料学的観点から栽培年数の短縮に取り組んでおり、上品質のものが短期間で生産され多くの人に味わってもらう機会が増えてほしいと話した。
 この後、参加者は、実際に薬用人参を使った料理を自らの舌で味わい、栽培地の見学を行うなどした。
 「薬用人参」の魅力に時間いっぱい触れることのできた今回のサイエンスカフェは大変好評で、喜びの声が多く聞かれた。

 【写真:薬用人参の機能性に食品としての魅力を紹介する松本准教授】