島大サイエンスカフェ「コエンザイムQ10はどうして若返りや美容に効くのだろうか?」を開催しました。

公開日 2007年01月31日

070522cafe.jpg

 5月22日(火)、島大サイエンスカフェ「コエンザイムQ10はどうして若返りや美容に効くのだろうか?」が、松江市総合福祉センターで開催され、約30名が参加した。 講師の川向誠生物資源科学部教授は、もともとは医薬品であり、2001年に食品として認可されてから猛スピードで市場に出回りヒット商品となったコエンザイムQ10の作用とその魅力について、時間いっぱい紹介した。
 コエンザイムQ10とは、近年、美肌効果・疲労感の回復・老化防止・免疫力の向上など様々な効能が提唱され、様々な商品に含まれるようになったが、もともと、私たちの体内のあらゆるところに存在する物質である。 同教授は、この物質の働きは、エネルギー代謝改善機能と抗酸化作用の2点に分けられること、20代をピークに体内から減少することを説明。 若返りや美容に良いとされるのは、体内に外部から足りなくなった分だけ補うことによってその働きが維持されるからであると説明した。そして、コエンザイムQ10は、イワシなどに多く含まれ、油と一緒に摂取することで吸収率が上がること、体内にある物質のため、摂取しても副作用はないことなどを紹介した。
 この他、同教授の世界初の取り組み、コエンザイムQ10を含むお米の開発についても紹介があり、参加者からは、コエンザイムQ10について理解を深めることができてよかった、今後、積極的に摂取していきたいとの声が聞かれ、好評のうちに終了した。

【写真:コエンザイムQ10の作用と魅力に聞き入る参加者たち】