国際公開シンポジウム「安全をキーワードとした島根発次世代ナノメディシン」を開催しました。

公開日 2007年01月31日

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 ナノテク医工学の臨床応用拠点を目指した国際公開シンポジウム「安全をキーワードとした島根発 次世代ナノメディシン」が12月21日(金),出雲市において開催された。
 現在、本学では、特色ある独自の研究プロジェクト「S-ナノテクプロジェクト」、「健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト」、米国テキサス州の大学との連携による「テキサスプロジェクト」などを展開している。 これらの取り組みから、安全で低コストなナノテク素材を使った地域医療にも貢献可能な実用的技術が開発された他、医工連携や国際交流を通じて「臨床応用開発」と「若手研究者の育成」拠点が形成されつつある。 今回、さらにこれらの拠点形成を促進しようと本シンポジウムを開催、最新の研究成果が発表されると共に活発な議論が行われた。

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 シンポジウムは,北テキサス大学から2名の研究者を招いた特別講演と,「国際共同研究によるナノメディシンの推進」と題したシンポジウムの2部構成で行われ、癌やアルツハイマー病の検診用素材への応用が期待される酸化亜鉛ナノ粒子などの蛍光材料の活用方法、ナタデココの医療応用技術など特徴的なナノ材料をテーマに、内外の研究成果が披露された。 また、医工連携の研究に携わる大学院生や若手研究者も発表を行い、所属・分野を超えた活発な議論が繰り広げられた。
 最後には、理工学分野と医学分野の連携推進を目的とした、総合理工学部と医学部を横断する「大学院博士課程医工連携コース」新設案が示されるなど、今後のさらなる活動が期待されるものとなった。

【写真上:ナノテク医工学の臨床応用拠点に向けて活発な議論が行われた】
【写真下:大学院における医工連携について講演する大谷浩医学部教授】