S-ナノテクプロジェクト「nano tech 2008 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」に出展しました。

公開日 2007年01月01日

080213-15nano.jpg

 プロジェクト研究推進機構の「S-ナノテクプロジェクト」は,2月13~15日に東京ビックサイトで開催された世界最大のナノテク展示会「nano tech 2008 国際ナノテクノロジー総合展・技術展」に,昨年に引き続き出展した。
 この展示会は,ナノテクノロジー分野の最先端技術と製品のビジネスマッチングを創出することを目的として開催されたもので,今回も国内外から多数の企業・団体が出展,49,365名が来場し,会場は熱気に満ちていた。
 今回,本プロジェクトは,「紫外線発光する酸化亜鉛ナノ粒子と薄膜」,「新規チタン酸バリウム」,「磁気シールドや超伝導薄膜ケーブルに応用可能なMgB2超伝導フィルムの開発」,「熱電発電・熱電冷却に用いるBi2Te2系熱電変換材料の高性能化」の4つの研究テーマについて展示を行った。 安価な発光デバイスや医療分野へ応用可能な酸化亜鉛,環境にやさしい鉛フリーな半導体研究に注目が集まる中,今回は特に,熱電半導体に大きな関心が寄せられた。 これは,地球温暖化の原因となる炭酸ガスの放出削減の動きを背景としたもので,0.1%でも電力効率を上げたい,他大学ではこのような企業の求める材料研究があまりされていないなどの声が聞かれ,企業の本プロジェクトに対する関心の高さがうかがえた。
 この他,昨年度の来場企業が本年度も再来場し,本プロジェクトの知名度が上がってきたことが実感できるとともに,韓国・中国・台湾・欧州など企業関係者の来場も多く,国際的な評価を得られるものとなった。

【写真:ブースには,ビジネスマッチングをも求めて多くの人が訪れた】