平成22年11月24日（水）～26日（金）の3日間，千葉県美浜区の幕張メッセにおいてアグリビジネス創出フェア2010が開催されました。（主催：農林水産省）。
　本フェアでは農林水産業・食品産業分野における最新の研究成果や技術の実用化・産業化を促し、　同分野での技術革新と、実用化を通じた研究成果や技術の社会還元を目的に、182の研究機関と民間企業等が一堂に会し情報交換や交流が行われました。参加者数は約2万7千人でした。
　本学のプロジェクト研究推進機構からはS-匠ナノメディシンプロジェクトが異分野融合ゾーンに出展しました。S-匠ナノメディシンプロジェクトでは，酸化亜鉛やナタデココを用いた医療応用を行ってきましたが、今回は安全で安価な酸化亜鉛ナノ粒子を用いた蛍光剤により、細胞および組織内の脂肪の局在を簡便にイメージングできる技術の食品における品質検査への適用や，法医学の手法によるしじみの産地同定，ナタデココによる歯の治療などについて展示発表し，これらの技術を食品や、農業分野にも広く応用するために専門家のご意見を伺いました。この分野ではユニークな取り組みであり，企業との事業化へ向けた相談や共同研究への進展など大きな成果が得られました。

S-匠ナノメディシンプロジェクトのブースとメンバー

ブースにおける企業との研究の打ち合わせの様子