萌芽研究部門で得られた成果を海外で展開

公開日 2011年02月13日

 平成23年10月4日、台湾・国立交通大学応用化学系(新竹市)にて国際ワークショップ「Japan-Taiwan Joint Workshop: Future Perspective on NanoBio Science Pioneered by Light(光が切り拓くナノバイオサイエンスの展望)」を開催しました。ワークショップには、萌芽研究部門「島根地域の自然界に学んだ有機-無機ハイブリッド発光ナノ材料の創製」プロジェクトリーダーの西山 桂准教授(教育学部)が教育学研究科の大学院生3名とともに参加し、当研究部門で得られた成果を発表するとともに、双方の教員や学生が光科学やナノバイオ研究についての議論を行いました。  
 本学の学生も、普段から積み重ねてきた科学英語の勉強成果を発揮し、堂々と英語による口頭およびポスター発表の両方を行うとともに、学生同士での国際科学交流も深めてきました。  
 また当研究部門では光科学・ナノ発光材料の研究開発に加えて、得られた研究成果を初等中等教育にも還元することを目的としています。そこで、10月7日には台湾・新北市立重慶国民小学(小学校)において「肉眼看不到的光(目に見えない光)」と題した理科の特別授業を5年生(約30名)に対して行いました。この特別授業では、島根大学で得られたナノ発光材料に関する最先端の成果を、中国語を使用しながら台湾の小学生に伝えるとともに、本学の大学院生も授業中に演示を行うなど国際教育交流を深めることができました。  
 なお今回の台湾訪問は、財団法人交流協会「平成23年度 日台若手研究者交流事業」による旅費援助を受けています。

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英語で口頭発表を行う大学院生
(教育学研究科)

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本学からの訪問チーム(最前列4名)と,
台湾・国立交通大学応用科学系の教員、大学院生

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重慶国民小学・王秀燕校長(前列)と
本学訪問団(後列)

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理科の特別授業を実施した,小学校5年生のクラス