日本と台湾の若手研究者の交流事業を行いました

公開日 2012年02月14日

 平成24年6月24日(日)から30日(土)にかけて,本学の山本達之教授(生物資源科学部)と,大学院生の西田達郎さんと(生物資源科学研究科)五十嵐良さん(同)が,台湾の3つの大学の研究室を訪問し,研究交流を通じた学生の教育研修を行なうとともに,山本教授の研究成果を講演会で発表しました。今回の交流事業は,「(財)交流協会の若手研究者交流事業」の援助を受けたもので,本学の重点プロジェクト「S-グリーン・ライフナノ材料プロジェクト」の研究の一環として,山本教授が行なっている,分裂酵母の細胞内器官における代謝のラマン散乱分光法による研究に関する技術交流のために行われました。山本教授らは,最初に新竹市の台湾国立交通大学の濵口・重藤研究室を訪問し,同研究室の顕微ラマン分光装置を見学しました。山本教授は,同研究室との共同研究をこれまでにも進めており,成果の一部は島根大学お宝研究(4号)でも紹介されています。交通大学では,山本教授の研究成果の一部を紹介する講演会も開かれました。  
 次に,台湾中部の嘉義市にある,台湾国立台湾大学を訪れ,陳文龍教授の研究室を訪問し,同地の研究者との技術交流を行ないました。また,嘉義大学でも,山本教授の研究成果の一部を紹介する講演会も開かれました。最後に,台北市の台湾国立台湾大学の孫啟光教授の研究室を訪れました。この研究室では,特に医療現場にラマン分光法を積極的に導入しており,最新の分光診断機器が実際に医療現場で用いられている様子を見学しました。  
 いずれの大学の研究者とも親密な交流が行われ,今後の共同研究の促進を約束して帰国の途に着きました。今回の交流に参加した学生2人にも極めて教育的な意義のある研修となりました。


SERS分光装置の前で(国立嘉義大学)


国立台湾大学の研究者と(国立台湾大学)