オープンソースソフトウェア(OSS)研究動向セミナーを開催しました

公開日 2014年02月14日

 島根大学研究機構戦略的研究推進センター「Ruby・OSSプロジェクトセンター」では、 2014年3月1日(土)に東京都・日野市・明星大学日野キャンパスにおいて、「オープンソースソフトウェア(OSS)研究動向セミナー」を開催しました。本セミナーは、2014年2月28日(金)~3月1日(土)に開催された「オープンソースカンファレンス2014Tokyo/Spring」におけるコミュニティオリジナル企画の一環として、OSS研究会と本学が担当して開催されました。
 セミナーでは、Ruby・OSSプロジェクトセンターのセンター長である野田哲夫教授(法文学部)による趣旨説明の後、韓国・徳成女子大学の李 尚黙教授による基調講演「オープンソースに関わる知識の多面的活用によるビジネス価値の創造と占有(Business Value Creation and Appropriation by Multiple Patterns of Open Source Knowledge)」が行われました。続いて、株式会社オープンソース活用研究所、中央大学、島根大学、京都大学から研究発表を行いました。  
 本学に関わる発表として、野田哲夫教授と丹生晃隆准教授(研究機構産学連携センター)は、「日本のIT企業におけるOSSの活用・開発貢献に関する研究」をテーマに、2012年度と2013年度に日本IT企業に対して行った「OSS活用実態調査」の結果を踏まえて、OSS活用と開発貢献の関係、OSS活用と開発貢献が企業経営に与える効果の分析結果について報告しました。  
 OSSをめぐる研究は、情報工学,コンピュータ科学、ソフトウェア工学といったエンジニアリング領域だけでなく、社会学や経済学,法学など様々な学問領域で進められています。コミュニティの運用やOSSビジネスを進める上でも、これらの学問的アプローチが参考になるケースも多々あると思われます。Ruby・OSSプロジェクトセンターでは、OSS分野における研究を推進するとともに、OSSや情報分野における産学連携を積極的に推進して参ります。OSS研究動向セミナーについても継続的に開催をしていく予定です。
 当日のプログラム詳細は以下サイトをご参照ください。
 http://www.shimane-u.ac.jp/docs/2014021700045/
【本事業のお問い合わせ先】  
島根大学法文学部 教授 野田哲夫  
TEL:0852-32-6164 E-mail:nodat@soc.shimane-u.ac.jp
【OSS・情報分野の産学連携に関するお問い合わせ先】  
島根大学研究機構産学連携センター 准教授・産学連携マネージャー 丹生晃隆  
TEL:0852-60-2293 E-mail:tansho@riko.shimane-u.ac.jp


野田教授による趣旨説明


李教授による基調講演


会場の様子