台湾交通大学との学術交流

公開日 2014年02月14日

 平成26年5月7日(水)~14日(水)の期間で台湾国立交通大学のVitaly Korepanov博士が島根大学に滞在し、研究交流を行いました。島根大学はラマン分光法の医生物応用の研究などに関する相互の発展のために台湾国立交通大学、インド科学大学との間で研究協力に関する協定を結んでおり、今回の研究交流はこの協定に基づく研究協力を推進するものです。今回の訪問では、島根大学がもつナノ粒子生成技術とナノ材料の評価のための共用実験設備を用いてナノ粒子の作製と評価を行い、そのサンプルを用いてラマン分光によるナノ材料の測定技術についての共同研究をスタートさせました。
  また、平成26年5月9日(金)には、本学のナノテクプロジェクトセンター、医・生物ラマンプロジェクトセンター、重点研究部門「島根大学シーズを活かした学際的新規医療技術開発拠点の確立」(プロジェクトリーダー山本達之教授)が共催のオープンセミナーを開催しました。セミナーではKorepanov博士に“Quantitative interpretation of Raman spectra of nanoparticles in terms of phonon confinement” というタイトル で、ナノダイアモンドを例に、ナノ粒子のサイズによるラマン散乱スペクトルの振る舞いについて講演いただきました。20名以上の教員や学生が参加し、活発な討論が行われました。
  今後は、今回の研究交流をもとに新たな共同研究を実施します。6月には島根大学の学生が台湾を訪問するなど国際交流も推進していく予定です。


ナノテクの共用実験設備(ラマン分光システム)を使った研究交流


オープンセミナーの様子