公開日 2015年02月14日
平成27年2月に,島根大学 医・生物ラマンプロジェクトセンターと部門間交流協定を締結した国立台湾大学分子イメージングセンター(MIC)の4人の教授(Wei-Fang Su副センター長,Yuan Luo教授,Wei-Hsuan Yu教授,Kung-Bin Sun教授)が,9月10日と11日に本学で,共同研究に関する研究打ち合わせを行いました。同センターは,台湾大学屈指の附属センターで,医療診断に活用可能な様々なバイオイメージング技術が研究されています。しかし,ラマン分光法に関する部門が無いために,本学のラマンプロジェクトセンターと補完的な協力関係が期待されています。
初日の9月10日には,生物資源科学部1号館において,ラマンプロジェクトセンター長の山本達之教授の司会により,お互いの研究紹介や,今後可能な共同研究の内容に関する議論を4時間に渡って行いました。服部学長への表敬訪問も,和気あいあいとした雰囲気の中で行われました。研究打ち合わせ終了後には,医・生物ラマンプロジェクトセンターの顕微ラマン分光装置などの設備の見学も行いました。
二日目の9月11日には,研究打ち合わせの舞台を出雲キャンパスの基礎研究棟に移し,木下芳一教授の司会により,研究打ち合わせを行いました。また,島根大学附属病院のAiセンター等の設備見学を行いました。Aiセンター(Autopsy imaging Center)は,病院で亡くなられた患者の方全てのCT画像を撮影保存して,死因の最終確認や診断の透明性・中立性を確保するために設立されたもので,全国に先駆けた先進的な取り組みが期待されています。台湾大学の4名の教授らも,感銘を受けた様子でした。施設見学の後に,再び行われた議論の際には,本学のラマンプロジェクセンターのヘマンス助教のラマン分光法を用いた研究が大きな注目を集め,台湾大学の2名の教授から具体的な共同研究の申し込みがありました。今後の,島根大学と台湾大学の益々の協力関係が期待されます。
【学長表敬訪問の様子】
(前列向かって左から,Yuan Lao教授, 団長のWei-Fang Su教授,服部泰直学長,秋重幸邦理事,
後列向かって左から,木下芳一教授,Wei-Hsuan Yu教授,Kung-Bin Sun教授,山本達之教授,出口顕副学長)
【研究打合せの様子】
【顕微ラマン分光装置見学の様子】
【島根大学附属病院のAiセンターでの見学の様子】