くにびきジオパーク・プロジェクトが学術の動向(日本学術会議)に特集を掲載しました

公開日 2015年02月14日

 くにびきジオパーク・プロジェクトは,島根半島を中心とした地域のジオパーク化に向けて活動しています。
 島根半島には,東西70kmにわたって続く風光明媚な海岸地形が発達し,国内最大規模の汽水湖である宍 道湖・中海が隣接しています。この地域は,国立公園の一部として,ジオパークにふさわしい景観が楽しめる場所です。また,ここには,古代からの神話や伝説が数多くあります。くにびきジオパーク・プロジェクトの「くにびき」は,出雲の神様が朝鮮半島と能登半島から陸地を引き裂いて,出雲の地で縫い合わせて島根半島をつくった伝説に因みます。私たちのジオパーク構想は,自然と神話の融合がテーマです。少し学術的な内容ですが,関心のある方は是非ともご覧ください。

特集
神話世界を地形地質学的視点で語る新しい文理融合型の地域資源: くにびきジオパーク・プロジェクトの取り組み

  • 特集の趣旨/野村 律夫
  • 国引き神話の深層/関 和彦
  • 『出雲国風土記』にみる古志との交流/内田 律雄
  • 風土記時代の大陸移動説:出雲国風土記にみる地球観/野村 律夫
  • 出雲国風土記登場の佐比売山—三瓶火山の活動と出雲平野/中村 唯史
  • 日本の潟湖の分布と宍道湖=中海低地帯の地形形成/ 林 正久
  • 風土記時代の「神門水海」の復元と出雲平野の発達/瀬戸 浩二
  • 古生物学的視点からみた出雲の自然と人々の生活/入月 俊明

学術の動向 20巻10号 日本学術会議
定価 777円 (消費税8%・送料込)
http://www.h4.dion.ne.jp/~jssf/text/doukousp/