公開日 2016年02月14日
Ruby・OSSプロジェクトセンターではオープンデータ(行政等が保有するデータを利用しやすい形で公開し、民間機関等の二次利用が可能なデータ)を活用して地域マネジメント(街づくり・健康福祉)の実践や研究調査を進めています。
昨年度末、3月30日(水)に、『車椅子ウォーカー』の織田友理子さんをお招きしたトークセッションを開催しました。織田さんは「車椅子ユーザ」にとって街中いたるところに存在するバリア情報を、ユーザ投稿データやオープンデータを活用して収集し、バリアフリーアプリを開発するプロジェクト「みんなでつくるバリアフリーマップ」(b-Free)を立ち上げて活動しておられます。まず織田さんから、20代前半に遠位型ミオパチー(難病)という超希少疾患により車いすユーザとなっていった過去を振り返りつつ、患者会を立ち上げ、そしてGoogleインパクトチャレンジに挑戦しグランプリを受賞し、バリアフリー活動に東奔西走する現在の活動についてお話いただきました。
またトークセッションでは友理子さんを支えるご主人の織田洋一さん(b-Free最高財務責任者)と、島根大学総合理工研究科の伊藤史人助教(b-Free 最高技術責任者)より投稿データを基に開発中のスマートフォンアプリの紹介などがあり、会場とのやりとりも交えて楽しく進行していきました。
会場には地元でバリアフリーの活動を進める方々など約30名の方々にお集まりいただき、松江のバリアフリーの情報の交換や、今後協力してバリアフリーマップを作成していく方策、そしてこの取組が障がい者だけでなく健常者にとっても有効なユニバーサルな取組になることなどが意見交換されました。
Ruby・OSSプロジェクトセンターでは、今後も継続してオープンデータやユーザ発信型のデータを地域で活用していく実践や調査研究を進めていく予定です。
織田 友理子さんのお話
織田 友理子さん、織田 洋一さん、
伊藤 忠人 助教によるトークセッション