公開シンポジウム「島根大学 夢の先進研究大公開」を開催しました

公開日 2016年02月14日

 平成28年10月22日,くにびきメッセの国際会議場において,公開シンポジウム「島根大学 夢の先進研究大公開」を開催しました。シンポジウムの趣旨は,島根大学で行っている,重点研究や萌芽研究などの先進的な研究を,誰にでも分かりやすく紹介することでした。会場は,市民,高校生,大学生,大学関係者など,300名近い聴衆で埋まり,服部学長の挨拶により,和やかな雰囲気で始まりました。
 秋重理事(企画・学術研究担当)によるシンポジウム全体説明,山本生物資源科学部教授による重点研究の研究紹介に続いて,濵口教授(台湾国立交通大学理学院講座教授)による講演「人間の眼,科学の眼」,木下医学部教授による講演「増加の続く食物アレルギーにどう対処するか:好酸球が関与する慢性型消化管アレルギー」,塚田教育学部講師による講演「電気を蓄える島根大発のコンデンサ材料」の順に,最先端の研究紹介を行いました。  昼休みにポスターを使って,重点研究と萌芽研究の紹介を行った際には,島根県観光キャラクター「しまねっこ」も駆けつけてくれ,会場の雰囲気を盛り上げてくれました。ポスター前などでは,「しまねっこ」と一緒に記念撮影する研究者たちも大勢いて,ポスターセッションが大いに盛り上がりました。  
 午後からは,産業技術総合研究所の深津首席研究員による講演「昆虫と微生物の共生進化」,そしてパラレルセッションにより,横田総合理工学研究科教授の「塗料やインクの乾燥の様子を見えるようにする夢の技術,ディジタルホログラフィ」と岩本法文学部准教授の「出雲の古墳にみる他界観と黄泉国訪問譚」の二つの講演を行いました。最後に,佐藤副学長(地域連携・貢献担当)と山本教授による司会で,パネルディスカッション「島根大学の先進研究が結ぶ私達の『夢』」を行いました。これまでに講演をされた先生方に,重点研究のサブリーダーの長井医学部教授を加えた7名のパネリストの先生により,地域の中で島根大学が求められる研究の方向性などを中心に議論が進められ,健康寿命への寄与,技術提供による社会貢献,知的愉しみの提供など,具体的にイメージしていただけたと思います。会場から出た質問には,「研究者の先生方の趣味はなんですか?」,「毎日,どんな生活をしているのですか?」など,研究をしている人そのものに関心を寄せていただいた質問もあり,終始和やかな雰囲気で楽しいパネルディスカッションができました。
 今回の公開シンポジウムでは,島根大学の知的リソースが個人の生活と決して無縁なものではなく,未来に繋がっていることを理解していただき,地域に開かれた島根大学と地域の方々共通の実現可能な「夢」への期待を具体的に持っていただくことが出来たのではないでしょうか。島根大学の教職員が一丸となって成果を挙げようという意欲が益々湧いて来たように思います。 島根大学では,12月11日に予定されている「しまね大交流会」でも,引き続き,島根大学の研究等の活動を地域に向けて発信して行きます。


会場入り口の看板


シンポジウム会場風景


服部学長による開会の挨拶


秋重理事による趣旨説明


山本教授による重点研究紹介


濵口教授による講演


木下教授による講演


塚田講師による講演


深津博士による講演


横田教授によるパラレルセッション


岩本准教授によるパラレルセッション


パネルディスカッションを司会する佐藤副学長


パネルディスカッション風景


ポスターセッションが盛り上がりました