公開日 2017年10月17日
平成29年9月16日(土)~9月18日(月)に中国蘇州市にある中国科学院蘇州ナノ技術・ナノバイオニクス研究所(SINANO)で開催された第3回中日ナノメディシンシンポジウムにおいて,本学ナノテクプロジェクトセンターの藤田恭久センター長と吉清恵介助教,Lin Jie助教が招待講演を行いました。
本会議は日本と中国のナノメディシン分野の研究交流のために平成25年の第1回シンポジウム(南京)から始まり,これ以降,中国と日本で交互に開催されています。今回はナノ医療に関する先端的な研究について日本から12件,中国から17件の講演がありました。
島根大学からは藤田センター長が重点研究「医療診断応用研究を中心に据えたラマン分光法の医理工農連携研究」(プロジェクトリーダー 山本達之教授)において,医学部病理学講座の丸山理留敬教授らと共同で研究を進めているラマン分光の細胞診断への応用について講演を行いました。また,吉清助教が投薬の効率化などに応用できる核標的分子カプセルおよびその細胞内局在化について,Lin助教が近赤外光による高分解能イメージングの感度を高める酸化亜鉛ナノ粒子の第2高調波発生の研究について報告しました。
回を重ねるごとに中国と日本におけるナノメディシン分野の先端研究者との相互理解が深まってきましたが,2018年の第6回シンポジウムは島根大学が主催して行うことになりました。これまでの本シンポジウムにおける本学の積極的な取り組みが評価されたものです。
写真はSINANO提供
SINANOの本シンポジウム紹介ページ
http://www.sinano.cas.cn/xwdt/xwdt/201709/t20170928_4866288.html
【本件に関する問合せ先】
藤田研究室 TEL 0852-32-6257
吉清助教の講演
活発な議論を行うLin助教
第6回シンポジウム(島根開催)についてアナウンスする藤田センター長