島根県に多い膵臓癌の撲滅をめざして

概要

 島根県では、他の地域に比べ膵臓癌に罹る患者が多いという統計が出ていますが、詳細な検討は未だなされていません。疫学的に詳細に調べ、島根県における膵臓癌の実態を正確に捉え、原因を考察し、膵臓癌の早期発見・治療法の改善につながる手段を考察します。

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研究内容・成果活用

 膵臓癌は、島根地方に特徴的に多い疾患であるとともに難治性の癌であり、診断法・治療法とも大いに改善する必要があります。この研究プロジェクトにおいては、最新の島根県内の膵臓癌の罹患率・死亡率のデータを集め、疫学的解析を開始します。また、過去に来院した患者の臨床病理的データを整理し、多角的に解析します。さらに膵臓癌細胞の培養を行い、他の腫瘍細胞との比較から,新しい治療戦略のための分子標的を探します。
 上記の疫学的・臨床病理的成果と膵臓癌細胞学的特性に基づき、膵臓癌の撲滅に向けた包括的な対策のための研究プロジェクトを他学部・他大学の研究者も加えて立ち上げます。

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図 肝臓癌の発生と関与する遺伝子の変異

研究者紹介(平成22年度)

    • プロジェクトリーダー 本間 良夫 (医学部・教授)
    • 藤田 委由(医学部・教授)
    • 田邊 剛(医学部・准教授)
    • 森山 一郎(医学部・助教)
    • 加藤 太陽(医学部・助教)
    • 秋元 美穂(医学部・助教)

 

連絡先

  本間 良夫   TEL  0853-20-2351   E-mail  biohonma@med.shimane-u.ac.jp 
  *迷惑メール防止のため、@を全角で表記しています。