島根地域の自然界に学んだ有機-無機ハイブリッド発光ナノ材料の創製

概要

 島根地域には、自然界特有の有機−無機ハイブリッド素材である甲殻類、貝殻などに恵まれています。地域におけるこれらの物質の構成原理に着想を得て、無機化合物の堅牢さと、有機化合物の柔らかさ・成形のしやすさといった特長を併せ持つナノ構造発光体を開発します。

研究内容・成果活用

 これまでに私たちのグループが開発した希土類ナノロッドの外周に集光アンテナを取り付けることで、紫外線の幅広い波長領域において光を吸収し、可視光領域でシャープなスペクトル幅を有する発光線が効率よく得られる発光デバイスの可能性を明確にします。  

 本研究では集光アンテナを取り付けたナノロッドを作製するとともに、光の吸収・発光特性を評価します。この研究により、ナノ空間レベルで制御されたまったく新しい発光特性を有するナノ発光デバイスの開発に結びつきます。一方で新規な発光体の開発は、児童・生徒など広く社会を対象とした科学教室での演示実験においても、子どもの興味を引きつけるような素材につながると期待されます。

         
  
                     
 

研究者紹介(平成23年度)

☆プロジェクトリーダー  西山 桂 (教育学部・准教授)
辻本 彰(教育学部・助教)
原田 聖(教育学部・特任講師)

 

平成22年度 

 

連絡先

TEL:0852-32-9727(研究協力課)    

E-mail :katsura_nishiyama@edu.shimane-u.ac.jp
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