「出雲国」成立過程における地域圏の形成と展開に関する総合的研究

概要

 『出雲国風土記』に記述される地域的なまとまりが成立するまでの過程を,考古学および文献史学から跡づけることを目的としています。また,出雲の成立や古代出雲に対する認識が,古代から現代に至るまでそれぞれの時代や社会の中でどのように形成されてきたのかを明らかにし,古代出雲の姿を多角的に説明することを目指します。

研究内容・成果活用

 古代における地域的を考える材料として,出雲地域には豊富な考古資料とともに,『出雲国風土記』があります。古代における「地域」を考古資料と文献資料 の双方から検討可能なのは,「出雲」の資料的特性であり,本研究ではこの点を特に踏まえて分析をおこないます。 また,「出雲国」成立に関わる重要遺跡のフィールド調査を実施して,そこで得られた新たな成果を研究に盛り込むとともに,広く研究成果を発信することも重視しています。


廻原1号墳発掘調査風景


島大所蔵_風土記抄表紙

 

研究者紹介(H23年度)

☆プロジェクトリーダー 大橋 泰夫(法文学部・教授)
大日方 克己(法文学部・教授)
会下 和宏(ミュージアム・准教授)
岩本 崇(法文学部・准教授)
山田 康弘(国立民族歴史博物館研究部・准教授)
角田 徳幸(島根県教育庁文化財課古代文化センター・専門研究員)

連絡先

大橋 泰夫   TEL  0852-32-9722   E-mail  ohashi@soc.shimane-u.ac.jp
*迷惑メール防止のため、@を全角で表記しています。