新しいヒッグス理論と初期宇宙についての研究
概要
本プロジェクトリーダーの波場 直之 教授が提唱する、ニュートリノの極微質量がニュートリノと湯川相互作用する新しく導入したヒッグス場の真空期待値の小ささに起源を持つニュートリノフィリック・ヒッグス模型について、我々の宇宙が物質ばかりで反物質が少ない理由を、宇宙初期の新しいバリオン生成のメカニズムで説明できることを示します。 さらに、LHC・ILC実験、ダークマター実験、宇宙線観測での検証可能性を調べます。
また、標準理論に存在するStrong CP問題をこれまでのアキシオンによる解決方法ではなく、「余剰次元空間が存在するために自動的に解決されている」可能性に挑戦します。これは、間接的な余剰次元空間の存在証明をすることにもつながり、続いて、実験や宇宙観測でどうしたら、直接、余剰次元空間の存在を確かめられるかについて調査します。
研究内容
- 新しいヒッグス理論の開発と検証可能性の研究
- Strong CP問題の斬新な解決法の提案と余剰次元の存在証明





研究者紹介(H27年度)
プロジェクトリーダー 波場 直之(総合理工学研究科・教授)
- 望月 真祐(総合理工学研究科・准教授)
- 服部 泰直(総合理工学研究科・教授)
- 山田 拓身(総合理工学研究科・准教授)
- 渡邊 忠之(総合理工学研究科・講師)
- 百合田 真樹人(教育学部・准教授)
- 石田 裕之(戦略的研究推進センター・特任助教)
連絡先
波場 直之 TEL 0852-32-6395 E-mail haba@riko.shimane-u.ac.jp
*迷惑メール防止のため、@を全角で表記しています。