中山間地域における地域医療及び生活・環境基盤再生のための地域マネジメント診断法の開発（H25年度から特別研究部門）
概要
島根大学では，平成17-22年度の生活習慣病コホート・ベースライン調査によって，中山間地域に位置する雲南市，出雲市佐田町，邑南町，隠岐の島町の住民について生活習慣，健康福祉，遺伝等の個人生活健康情報のデータベースを構築してきました。本研究プロジェクトでは，これらの貴重な研究リソースであるデータベースの学際的な利活用を提案すべく，疾病モニタリングや医療評価などの地域医療再生，持続可能な森林管理や集落営農等の生活・環境基盤再生に生かすための地域マネジメント診断法を医・農・工学連携により開発することを目的としています。
研究内容
- 地理情報プラットフォームの構築
平成17〜19年度島根大学「重点研究部門プロジェクト」，及び平成20〜22年度島根大学「特定研究部門プロジェクト」において隣接する市町との共同研究ネットワークが整備され，約4,000名の社会，生活習慣，健康福祉，遺伝等の多次元情報を含んだデータ整備が進められました。そこで本プロジェクトでは，これらのデータに地理情報を付与し，地理情報システム（GIS）を基盤として学際的な研究が可能となる地理情報プラットフォームを整備するとともに，セキュリティが担保された管理システムの構築を進めます。 - 地理情報システムを活用した地域マネジメント診断
世帯・職業，生活習慣，健康・診療などの個人生活健康情報と社会環境や国土・環境という多次元データについて地理情報システム（GIS）を用いて「見える化」を図るとともに，多元的要因の相互作用や医療・社会的介入のシミュレーションを行い，地域医療及び生活・環境基盤再生のための地域マネジメント診断法の確立を進めます。
- 学際的な共同研究の推進
医学，人文社会科学，生物資源科学が専門分野の枠を超え，中山間地域における新たな地域健康福祉サービスや農林業の産業育成，さらには安全・安心生活の支援情報システムへの展開を目指しています。
研究者紹介
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☆プロジェクトリーダー 並河 徹 （医学部・教授） |
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| 廣冨 哲也（総合理工学研究科・准教授） | 伊藤 勝久（生物資源科学部・教授） |
| 米 康充（生物資源科学部・准教授） | 河野 美江（保健管理センター・准教授） |
| 平野 章二（医学部・准教授） | 濱野 強（戦略的研究推進センター・講師） |
| 武田 美輪子（医学部・研究員） | |
連絡先
濱野 強 TEL: 0853-20-2918 E-mail: cohre1＠med.shimane-u.ac.jp
＊迷惑メール防止のため、＠を全角で表記しています。