医療・福祉施設の居住性向上に関する試験研究プロジェクト

概要

自律神経系の生理的測定風景 現在、福祉・医療は、効率性と管理のしやすさから、無機質系の内装が施された住空間で行われている場合が多く、 一方で、患者や介護を必要とする高齢者の居住性が犠牲になっている場合があります。 そこで、病室や介護室などの内装に木材や和紙などの自然素材を用いたものを導入することによって、居住性の改善を図り、その効果をさまざまな手法で、評価する取り組みを行います。 例えば、日の間に変化する温湿度の変化は、入院患者のみなさまに時として不快な感じを与えます。 内装に吸湿性に優れた木材や和紙を導入することで、湿度の変化幅を小さくすることが可能となります。また、天然素材のもつ自然な視覚特性は、 人間のストレスを低減させ、リラックスした空間を演出します。そこで、脈拍、血圧、体温、手掌発汗(精神性発汗)や生理的検診値の変動などを調査することにより、 ストレスの評価を行い、改装による居住性の向上を明らかにします。
 島根県は、多くの中山間地を抱え、高齢者の割合が大きく医療福祉の面でさらなる充実を図る必要があります。 また、素材として地元産の木材や和紙等を用いることによって、地場産業の振興に貢献できるものと期待されます。

研究紹介者

  • プロジェクトリーダー 小林 祥泰(医学部・附属病院長)
  • 西野 吉彦(生物資源科学部・教授) 
  • 紫藤 治(医学部・教授) 
  • 森田 栄伸(医学部・教授) 
  • 長野 和雄(総合理工学部・助教授)
  • *プロフィールの内容を無断転載することを禁止します。

連絡先

  代表者 小林 祥泰  E-mail  skdr3nai @med.shimane-u.ac.jp

   事務連絡は以下へご連絡下さい。
   西野 吉彦  E-mail  TEL,FAX   0852-32-6593   nishinoy @life.shimane-u.ac.jp 
  *迷惑メール防止のため、@を全角で表記しています。