S-ナノテクプロジェクト
概要
このプロジェクトは島根大学独自のナノテクを進展させるために組織されました。 プロジェクト名の「S」は島根大学を表します。 ナノテクは20世紀のハイテク浪費型の科学技術から、無駄の少ない、生活に密着した科学技術への転換を推進する役目を担っています。 このような見地からS-ナノテクプロジェクトは「低コスト」、「簡易」、「実用性」をキーワードに、 21世紀の科学技術を先導していけるようなナノテクを進展させます。 同時に、プロジェクトの成果を生かして、地域の新産業創出にも積極的に関与していきます。
写真:ガス中蒸発法によって酸化亜鉛超微粒子を作製している様子
以下の4つのサブグループに分けて研究を進めています。
- 酸化亜鉛:酸化亜鉛薄膜の新しい作製技術を開発すると共に,酸化亜鉛を用いた太陽電池・発光素子を開発しています。また,酸化亜鉛透明電極を用いた医工連携のテーマにも取り組んでいます
- 強誘電体:極めて優秀な特性を持つ新規強誘電体BaTi2O5の実用化を推進するため,そのセラミックスと薄膜の性能を向上させる研究を行っています
- 超伝導薄膜:これまで本学が培ってきた高温超電導体MgB2薄膜の独自の作製技術を発展させ,MgB2薄膜の実用化を図ります。
- 熱電変換材料:実用化に手が届くところまできている本学の熱電材料研究をさらに進展させ,実際に製品の試作を行うことを目指しています。
写真: ゾル・ゲル法によって作製した新規強誘電体BaTi2O5の透明薄膜
研究者紹介
プロジェクトリーダー 廣光 一郎(総合理工学部・教授)
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連絡先
廣光 一郎 TEL 0852-32-6391 E-mail hiromitu @riko.shimane-u.ac.jp
*迷惑メール防止のため、@を全角で表記しています。